2015年12月5日土曜日

大雨と停電と私

100年に一度の大雨らしい、ここチェンナイ。
Diwali の頃から降り続いている雨が、今週ついにトドメの追い討ちをかけたのだ。
日曜日の夜から降り続いた雨は、あっという間に街中を水没させてしまった。
筆者の住むアパートは、前回の大雨の時と違って水没することはなかったのだが、周辺の道路はもはや川も同然。
部屋の窓から見える景色はまさにニュース映像そのものだ。
↑写真は筆者のアパート周辺の様子

それまで頻繁に飛び交っていた忘年会の連絡メールが ピタッ と止まった。
しばらくしてメールの内容が安否確認に変わり始めた。
幸いにして筆者のアパートは携帯もネットも繋がったので、天気予報やメールをチェックしながら様子を見守ったのだった。
すると空港閉鎖や工場浸水のニュース、帰宅難民となった日本人仲間、音信不通のインド人仲間など、様子がどんどん悪化していく。
そして水曜日、自宅待機中の筆者のアパートが停電になった。
UPSバッテリーでバックアップされているので、照明などの電源はカバーされるのだが、エアコンや冷蔵庫などは電気が止まる。
そもそも停電は時々あることなので、あまり気にはしないのだが、なかなか復旧しない。夜になっても復旧しない。
とりあえずバックアップで普通に暮らせるし、ネットも繋がっている。
翌朝しばらくするとUPSがピーピー鳴り出した。そう、LowBatteryの合図なのだ。
「ああ、もうダメか」
そう諦めかけていたところ、やっぱりダメだった。
残りのバッテリーでネット検索し、避難先のホテルを予約した。
「よし、これでとりあえずしのごう」
相棒のS君が水たまりの道をホテルへと送ってくれた。
「あっ、ダメですねぇ、向こうに渡れません」
「えっ?」
予約したホテルへはAdyar川を渡らねばならないが、どの橋も通行止めなのだ。
「じゃあ、歩いていくわー」
橋の近くまで行ってみて見ると、川の水は橋の上まで溢れている。
「うー、残念」
仕方なく電気の温かみの無いアパートに引き上げたのだ。
漆黒の暗闇に包まれたアパートで一夜を過ごすことになった。
筆者のアパートだけではない。見渡す街中が暗闇なのだ。
幸いにも真夏ではないので、エアコンがなくても寝ることはできる。

さて翌日、電気の無い私は、充電とネット接続を求めて職場へと向かった。
職場では電源とネット環境が復旧していたのだ。
職場で会う人は皆「いやー大変だった、100年に一度のことだから」と。
家に帰ってみたものの、やっぱり復旧していない。
「もうしばらくダメだろうなあ」
と腹をくくるか、違うホテルに避難するか、悩みどころだ。

冷蔵庫の電源を失ってからどのくらいたつだろうか。
もはやビールを冷やす手段もなくなった。
「あっ、そうだ!」
チェンナイに来てからこの日初めて「焼酎のお湯割」を飲んだ。
暗い部屋をLEDライトで照らしながらお湯割を飲んだ。
このLEDライトも先日の日本帰国の際にお土産として(1つ100円のものを5つ)買ってきたものだ。
まさかお土産にする前に自分で使うなんて。
そんな時ふと電気が点いた。
「おお~、WAOー」
あちらこちらから歓声が上がる。
この日はお湯割が効いてよく眠れた。

さて、ネット接続も復旧した今、こうして一週間を振り返っている。
「えっ! もう一週間?」
まだまだ波乱が続きそうなここチェンナイ。予断を許さない。

ヨーロッパツアー後半「帰れるのか?みっちゃん」はまた次回お伝えしよう。

2015年12月1日火曜日

なぜかヨーロッパツアーの巻

CHENNAI’S WORST !  先日インドのCNNが報じたこのニュース。
ここチェンナイを中心に、タミル・ナードゥ州では連日の大雨で、各地に被害をもたらしている。
地元のインド人もビックリ!なのだ。
筆者の住むアパートも、Groundは膝まで水に浸かり、7階(日本の8階)にある筆者の部屋も驚くほどの湿気だ。

そんな大雨の始まりとなった Diwali の休暇を利用して、ヨーロッパツアーに出かけてみた。
チェンナイからはフランクフルトに直行便があるので、これを利用すればヨーロッパへ出かける気にもなるのだ。
木曜日から金曜日に変わった深夜に飛び立って、時差4時間30分のフランクフルトには定刻通り朝8時頃に到着。
超簡単なイミグレーションを通過して、パリ行きにトランジット。
これまた定刻通りシャルルドゴール空港に到着。ベンツのタクシーでホテルへ。
「おぉ、これぞパリ! Paris!」小雨の降る中、パリの街を散策。
コンコルド広場からのシャンゼリゼ通り。凱旋門を眺めて登って、そして一望するパリ市街とエッフェル塔。
「おぉ、パリよ!」
夕食はカフェで美味しいビールとワインに舌鼓。
「おぉ、パリよ!」


翌日は早朝から「モンサンミッシェルとノルマンディーのいなか村ツアー」に出かけた。
いやー、よかった。
バスの車窓から見える景色はいかにも「外国の田舎風景」で、信州の百姓のせがれの筆者には憧れのものだ。
畑や牧場の中を高速道路が延々と続く。とにかく真っ平らな国だ。
そして地平線の向こうに見えるモンサンミッシェルが、これまたいい。
南国チェンナイから来た筆者には、少し冷たく感じる風がまた心地いい。
そしてランチは名物3品をいただいた。
 オムレツ ・・・ ふわふわのやつ!とにかく泡立てて焼くらしい
 ムール貝 ・・・ 小ぶりだが旨し!とにかく量が多い
 羊肉 ・・・・・ 普通の羊肉料理!なんとなくマトンな感じで旨し
ちょうど潮が満ちてきて、砂地だった海岸がみるみる様子を変えていく。
「うぅん、いい!」
日帰りバスの旅も一日掛かりで、すっかり暗くなったパリ市街に帰ると、エッフェル塔の夜景が見事で素晴らしかった。
夕食はオペラ座の近くのおしゃれなカフェで美味しいビールとワインに舌鼓。
「おぉ、パリよ!」

さて翌日はフランクフルトへ逆戻り。
この日も予定通りのフライト。定刻通りに到着し、タクシーでホテルへ。
もちろんタクシーはベンツ、走る道はアウトバーン。
「うぅん、ドイツ!」
中央駅近くのホテルにチェックイン後すぐに街かど散策へ。
歴史を感じさせる旧市街を抜けると、近代的な金融の街が現れる。
街中が紅葉で染められて、夕日に映えるライン川が素晴らしい風景だ。
レーマー広場には切り出されたばかりの真新しいもみの木が立てられ、クリスマスを待っている。
この雰囲気の中で飲むビールがこれまた美味い。
「いいぞ、いいぞ、フランクフルト!」

さあそして翌日は「ケルン大聖堂とライン川」のツアーに。
ベンツのワゴン車を貸切状態で、一路ケルンの街へGO!
走るアウトバーンから見える景色は、どことなく日本を想わせる。
2時間余りのドライブでケルンの街へ。ケルンは「オーデ・コロン」のコロンだとか。
さて「ケルン大聖堂」を見学。
信仰心もなく世界遺産にもそんなに興味のない筆者と違って、ドイツの人は誰もが一度訪れたいところだそうだ。
確かに大きいし、造りも素晴らしい。内装のステンドガラスなども綺麗でダイナミックで素晴らしい。
その中にはいろいろな歴史が刻まれているのだろうが、今回はこのくらいにしておこう。

フランクフルトへの帰路ではライン川に沿って観光し、古城や牧場そして葡萄畑など、昔から変わらにであろう風景を楽しむことができた。
さて風景を楽しみながらの車中で筆者は、少し気になっていたことをネットでチェックしてみた。
それは「ルフトハンザ航空」のストライキ情報なのだ。
「おっ! ストライキ突入しちゃったよ」
長距離便はスト対象で、フランクフルトーチェンナイ便も欠航になっていた。
「まあ、帰るのは2日後だから大丈夫だろう」
そんな期待と言うか確信を持ってフランクフルトへ帰って行ったのだった。


とここまで旅の様子を途中まで書いてきたが、続きは次回「帰れるのか?みっちゃん」でお伝えしよう。

2015年10月31日土曜日

アグラの旅

Second Summer も終わったものの、日中はまだまだ暑い、ここチェンナイ。
長引いていた風邪がやっと治ったかなあと思っていたら、なんだかまた気配が・・・
気がつけばチェンナイ生活も2年が過ぎ、3年目に突入だ。
もうじき3度目の Deepavali がやって来る。

日本では9月の大型連休シルバーウィークのころ、筆者は1泊2日の弾丸ツアーでアグラの旅に出かけた。
「タージ・マハルを見ずして日本に戻った者は再びインドに赴任することになるだろう」
これは、ここインドに駐在する(一部の)日本人の中に伝わるジンクスだと言われている。
ニュー・デリーを市内観光してランチ。その後、世界遺産めぐり。


宿はグルガオンの DIA PARK PREMIER HOTEL 。日本人ビジネスマンに嬉しいホスピタリティだ。
そして翌日は早朝からアグラに向かってGO!
その道すがら、近代的なビジネスパーク、巨大なマンション群、サーキット場、広大な田園風景、そしてレンガを焼く大きな煙突があちこちに。
延々と車に揺られて行くとアグラの街に到着。そしてちらっと車窓から見えたのが タージ・マハル だ。
天気もいいし、人も多い。そして暑い。

ぐるーっとおよそ1時間見て回ると、汗だく。日本人観光客も多い。
ガイドさん曰く、
「このタージ・マハルもイギリスに持って行こうと考えたらしいのだが、さすがに断念したんです」と。
全て大理石で組み立てられているわけではなく、レンガ造りの外側に大理石で化粧しているんだとか。

そして次は アグラ城 へ。ここから見えるタージ・マハルもいい。
ここはまだ軍が施設として使っているので、観光で見ることのできるのは半分以下だとか。

ガイドに連れらえて地元のインドレストランでランチなのだが、たくさんのお客さんのほとんどが 日本人 なのだ。
まあよくある観光地のレストラン。
ここで北インドのカレーとビールを頂いて帰路へ。
デリーの空港まで延々と車で・・・さすがに市内では日曜日だというのに大渋滞があったり。
空港についてが時間はたっぷり。しかもチェンナイ行きは Delay だ。
ビールを飲みながら時間潰し。こういうことができるからいい。チェンナイではできないから。

1時間遅れで飛び立った飛行機は、揺れる揺れる。
機内アナウンスではチェンナイが大雨のようなことを言ってる。
ところが空港に着陸してみると、雨の様子がない。
「あれ、降ってないなあ~」
「なんだか広くて飛行機も多いぞ」
などと言っていると、隣のお兄ちゃんが携帯電話で何か話し出したのだが “バンガロール” と言っている・・・
「おっ、ここバンガロールだ!」
そうなので、チェンナイは大雨で天候不順なので、バンガロールに着陸したのだ。
その後無事チェンナイに飛び立ち、深夜2時半には家に帰ることができたのだ。

・・・とここまで書いて、気がつけば1ヶ月が過ぎた。
気がつけば10月も終わろうとしている。
季節もモーンスーンの頃になり、雨模様の毎日だ。

先日、ここチェンナイに赴任されている人との会話で、
「私は3回目のチェンナイ駐在です」
「私は2回目です」
という人と出会った。
「もしかして、タージ・マハルに行ってないんですか?」
「何度も行きましたよ」
「そんなジンクスはありません。あるとすれば 0 か 2 以上でしょうね」
・・・そうなんだぁ

2015年9月13日日曜日

Clean CHENNAI!

暑さもピークを越え、過ごしやすい気にさせてくれる、ここチェンナイ。
気のせいかも知れないが・・・
地元の人が言うには、それでも今年の9月は暑いらしい。
しばらくドタバタと慌ただしくしている筆者だが、7月に引いた風邪が長引いて、なんとか今ごろになって良くなってきた。
今回の風邪には参った。こんなに長引く風邪は初めてだ。
やっぱり年齢を重ねると、自然治癒力が低下するんだと実感する毎日だ。

およそ1ヶ月前の激しい雷雨の際、筆者の住むマンションの片隅に落雷があった。
これの影響で大家さんのテレビ受信設備が壊れてしまい、筆者の部屋へもテレビ映像が分配されない。
そう、あれからいまだにテレビが見られない状況が続いているのだ。
なのでNHKも見られず、日本の大雨災害のニュースもYAHOO頼みだ。
テレビは復旧の見通しも立たないので、とりあえず YouTube で暇つぶしをしている。
なぜか「深夜食堂」なるものを Recommend されたので、これを見だしたらハマってしまった。
そして今は「孤独のグルメ」を見ながら一杯やっている。
チェンナイで生活する日本人にとっては非常に「辛い」番組である。

先日、チェンナイ空港へ同僚を迎えに行ったとき、ふと気がついた。
非常に道路が綺麗なのだ。
舗装も新しいし、センターラインも引いてある。そして何よりゴミが落ちていない。
空港から市内への道路だけでは無く、市内の主要な道路が全て綺麗なのだ。
「道路が綺麗になってるね」
タクシードライバーに問いかけると、
「明日から GLOBAL INVESTORS MEET があるから綺麗にしてるんだよ」と言う。
政治家やお客さんが来るから綺麗にしているのだそうだ。
本当かどうか分からないが「この3日間だけだよ」とドライバーは言う。
それでも見違えるようになったここチェンナイ。
「やればできるじゃん!」

そして今日、近所の道路を走ってみると、いつものチェンナイの姿があった。
「だよねぇ~」 である。

2015年8月2日日曜日

カンボジア・シェムリアップの旅

日中はまだまだ暑いここチェンナイ。
それでも朝晩は30℃を下回る過ごしやすさを感じることができる。夜中には大雨も降るし。
そんな季節の中、夏風邪をひいた筆者は、もう3週間も咳き込んでいる。
いやあ、治らないねぇ。

さて「シロアリ」被害に見舞われている中、気分転換の旅に出た。
土日の2日間で「カンボジア・シェムリアップ」への弾丸ツアーの旅だ。

MAA 00:55 ―> BKK 05:55  BKK 08:00 ―> REP 09:00
REP 16:00 ―> BKK 17:15  BKK 21:50 ―> MAA 23:40

バンコクからシェムリアップまではおよそ1時間のフライトで、飛行機はプロペラ機。
おそらく筆者は初めてのプロペラ機だと思うが、なかなか快適な飛行だった。
さて、空港に到着するとエアポートタクシーを頼んでホテルへ。
そしてそのタクシーをそのまま1日チャーターして「アンコール遺跡群」を観光した。
何の予備知識も無く、また予習すらせずに出かけたのだが、遺跡感たっぷりでよかった。


夕方には少し足を延ばして「トンレサップ湖」湖岸の水上生活村をボート観光した。
ここの人たちは観光客慣れしているせいか、生活の全てが丸見えでもへっちゃらのようだ。
水上にはミニスーパーやGASスタンド、レストランに学校といろいろある。
小学生くらいの女の子2人がボートを操縦しながら、何か小物を売っている。
それにしてもハングルの文字と韓国旗が目立った。

さて翌日はさらに足を延ばして、ベンメリアという遺跡を訪れた。
行く道すがら、道ばたはにたくさんの BAMBOORICE を売っていた。
これは竹筒に餅米と小豆をいれてそのまま直火で炊いている。
一つ食べてみたが、味はまるで赤飯なのだ。そりゃあそうか。

ベンメリアは「天空の城ラピュタ」を感じさせることで有名らしい。
ジブリアニメに疎い筆者は、何のことだかさっぱりなのだが、日本人環境客は「おお、ラピュタだあ~」と。
それにしても中国人観光客だらけ。

天気にも恵まれ、駆け足のアンコール群遺跡を巡る旅であったが、街も綺麗だし、ご飯も美味しい。また時間をかけてきてみたいと思う。

シェムリアップ空港に着くと、いきなりのスコール。
飛行機の出発は遅れたが、順調に家路に。時計の針は深夜0時を大きく回り月曜日になっていた。

そしてまた現実に戻ってここチェンナイでの一週間。
風邪が治らない。咳が止まらない。こんなに長引くのは初めてだ。
風邪にアルコール消毒は効かないらしい。きっとビタミン不足なのだろう。

そうか、今度はビタミンの旅に出かけようか・・・

2015年7月12日日曜日

ミャンマー・ヤンゴンの旅

いやー、今週も暑かった、ここチェンナイ。
夜は暑くて目が覚め、エアコンをつけると今度は寒くて目が覚め、それを繰り返す今日この頃。
エアコンは28℃設定なのに「うぅーん」て一生懸命動くし。
そういえば去年もそうだったかなあ~。

さてゴルフコンペに優勝した有頂天の筆者は、その喜びも醒めやらないまま、優勝旅行に行ってきた。
土日の2日間で「ミャンマー・ヤンゴン」への弾丸ツアーなのだ。

MAA 00:55 ―> BKK 05:55  BKK 08:50 ―> RGN 09:40
RGN 15:15 ―> BKK 17:10  BKK 21:50 ―> MAA 23:40

雨期のヤンゴンは時折雨が降る曇り空で、蒸し暑さはあるものの、チェンナイの暑さから比べれば、なんくるないさあ。
街中を車で走りながら見てみると、道路は整備されていて綺麗だし、交通マナーもいい。
走っている車はほぼ99%日本車で、なんとなくスリランカの印象とダブる。
ホテルやレストラン、観光地や空港など、現地の人はみな優しい感じのいい人で、これまた好印象。

シュエダゴン・パゴダ、アウンサンスーチーさんの軟禁されていた家、ボージョーアウンサンマーケット、ダウンタウンの街並みなど、近場で観光して雰囲気を味わった。

そして何より、現地で暮らし仕事をしている日本人のお話を聞くことができて、よかった。
いやあ、勉強になるわ。
日本企業もたくさん進出している。物価もグングン上がってる。不動産は高い。2%のお金持ちと98%の貧乏人。
インドと共通することがたくさん。
ヤンゴンには1000人の日本人に対し、「なんちゃって」を含めて日本料理を出すレストランが200軒もある、とか。
あっという間に時間は過ぎ家路へ。
会う人会う人みんなが言う「えっ!1泊2日?、そりゃあ短いですねぇ」
やっぱり5日間くらいかけて、北から南までミャンマーをじっくり観てみたい。

そしてまた暑くてうるさいここチェンナイでの一週間。
アパートでヤンゴンの思い出に浸っていると、部屋の片隅に目が止まる。
「ん? なんだ? ひょっとして「シロアリ」?」
石の床にコンクリの壁なのに?

おいおい、頼むぜぇ~。

2015年7月2日木曜日

「うふふ・おめでとう」の巻き

まだまだ日中は暑いぞ! ここチェンナイ。
天気予報は毎日38℃だし、吹く風はドライヤーのようだ。
それでもピークは過ぎているはずだし、ときどき雨(雷雨)もある。
そう言えば近頃は風が強い。

さて先週末は、ゴルフの月例コンペに参加した。
チェンナイのセントアンドリュースと言い伝えられる Madras Gymkhana Golf course がその舞台だ。
競馬場の中にある(いつもの)ゴルフコース。
曇り空の蒸し暑い中、時折の強い風と、スコールに見舞われながらも、8オーバー・78のスコアで、優勝(ベスグロ)したのだ!
おめでとう!



そうだ、この感動を記念して、ジャイアンツのように優勝旅行に出かけよう!

2015年6月21日日曜日

ケララ・コーチンの旅

暑さと喧噪の中、だんだん現実に戻ってきたここチェンナイ。
「そうだ、旅に出よう!」

以前から行ってみたかったケララ州へ、土日の1泊2日の旅に出た。
早朝4時、朝一のフライトに向けて部屋を出ると、なんとエレベータが動いていない。
「おいおい、最上階の7階だぜぇ(日本の8階)」
階段をひたすら降りて準備運動は万全。
チェンナイの国内線の早朝はいつも大混雑。
「みんなどこ行くんだ?」ってくらい。

さて機上からみる景色は緑豊かな山々に変わり、ケララ・コーチン空港に到着すると朝の8時。
「なんて涼しいんだあ。清々しい。いいぞいいぞ!」

そしてシックなホテルで朝ご飯をいただいて、教会とかミュージアムとかFishNetとか観光をして、この度の目的である Backwater の BoatHouse へ。
何も予備知識や予習をしないままに行ったのだが、これがいい! Goodなのだ。

貸し切りのボートハウスで、のんびり湖面を眺めながら、ゆっくりゆっくりと進む。
天気はいいし、何よりも静かなのがいい。
途中岸に寄せて、夕食のエビ(これが大きい手長海老で美味い!)とビールを調達する。
夕暮れとともに停泊しDinner。
とにかく夜は暗い、夜空には満天の星が輝き、久しぶりに「星を見たぁ」という感じ。
そして就寝。ベッドルームは真っ暗で、そう「暗室」のようだ。
夜中にはスコールが何度かあったようだ。
これを見てモンスーンを感じたかったのだが、とにかく真っ暗で、照明のスイッチすら分からない。

さて朝起きてシャワーを浴びて・・・
「うっ、水かよっ」
そして朝食をいただきながら、ボートはもとの場所へ戻る。
いい旅だった。

2日目は、アユールベーダを堪能し、市内観光をして機上の人となった。
夜中にチェンナイに戻ると、一変に現実に戻される。
たくさんの人と車、やかましいクラクション。
アパートに到着する、なんとエレベータが動いていない。
「おいおい、最上階の7階だぜぇ(日本の8階)」

階段をひたすら昇って旅は終わった。

2015年6月9日火曜日

チェンナイで2度目の夏

まだまだ真夏のここチェンナイ。
日本での”避暑”から戻って2週間が過ぎたのだが、なんだか夏バテ気味の筆者である。
さて、日本でのリフレッシュでは、多くの人に大変お世話になり、改めて御礼申し上げる。
1ヶ月近く遊び続け、毎晩の飲み会で体重も3キロ以上増加できた。
やはり日本の食事は美味しいと実感する毎日であった。

シンガポールからチェンナイに戻る飛行機の中、眠りについた筆者がふと気がつくとなんだか右前方が騒がしい。
CAのお姉さんたちが集まって何やら相談している。どうやらお客さんの調子が悪いようなのだ。
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?」みたいなアナウンスが流れた。
「おお、テレビで見るようなシーンだあ」
すると後方から「私は医者だが」と一人の男性がやってきた。
何やらごちゃごちゃやって後方に下がると「私が観ましょう」と次は一人の女性がやってきた。
2人の医師と思われる人は、前方のビジネスクラスからではなく、エコノミークラスの後方からやってきたのだ。
どうやら具合の悪くなったお客さんは若いお母さん。
その後は女性医師と思われる人が付きっきりでチェンナイまで飛んだ。
そしてチェンナイには定刻の15分前に到着した。

およそ1ヶ月ぶりのチェンナイは何も変わっていなかった。
人や車は多く、朝から晩までクラクションが鳴り響く。
チェンナイで2度目の夏、乗り越えられるのだろうか・・・

・・・そうだ、旅に出よう!

2015年5月1日金曜日

Summer Holidays

今日5月1日は MayDay で祝日。
ここチェンナイにいる日本人の中には、この3連休を使って、バンコクやコロンボに遊びに出かけている人が多いようだ。
やはり心底リフレッシュするためには外国へ ”逃亡” が必要なのだろう。
筆者もその気持ちが分かるようになってきた。

さてここチェンナイは盛夏の季節で、子供たちも学校が夏休みのようだ。
先日ゴルフをしていたら、コースのあちらこちらに仔犬がたくさんいて、誕生の季節でもあるようだ。


さて、筆者もそろそろ避暑地に向かって出かけることとしよう。

2015年4月14日火曜日

先週のクリケット

今日4月14日は Tamil New Year’s で祝日。
朝からいい天気で、新年おめでとう! って感じ。
午前にはスクーターで街中を少し走ってみたが、まあ気持ちいいこと。
そして午後の今は34℃くらい。

先週は初めてクリケットを観戦した。
IPL の開幕戦で CSK Chennai Super Kings VS Delhi Daredevils だ。
8時プレイボール(って言うのか?)に向けてタクシーでスタジアムに行くのだが、まあ渋滞渋滞。
CSKの黄色いTシャツを着て席に着いたときはゲームが始まっていた。

いつもの相棒が段取りしてくれて、ゲームの解説もしてくれる。
いままで曖昧だったルールもこれでよく分かった。
観客は熱狂的で、まあ騒ぐは踊るは・・・
ビールも飲まずによくもまあ盛り上がること。筆者には信じられない・・・
ゲームも終盤になり、相棒が「もうチェンナイ(CSK)の一方的なゲームだから」と言って、混雑する前に観戦を終了した。
そのおかげで混雑も避け、渋滞すること無く家路についた。

翌日職場にてみんなから「昨日のマッチはどうだった?」と声をかけられた。
筆者たちがクリケット観戦に行ったことをみんなが知っているのだ。
「楽しかったよ」
「いやあ、昨日のマッチは最後の1ボールで決まるいいゲームでしたねぇ」
「えっ? チェンナイの一方的なゲームじゃなかったの?」
「いやいや、デリーのペースのゲームでしたよ。最後の1ボールまで分からない展開でした」
「えっ? そうなの?」
おいおい相棒、頼むぜぇ。

さてクリケット観戦の翌日、いつものようにシャワーをとスイッチを入れるのだが電源が入らない。
バスルームだけが電源が入らないのだ。
仕方なく水シャワーで済ませて出かけたのだ。
夕方帰宅後、管理人がチェックしてくれたのだが、なかなか原因が分からない。
翌日改めてチェックしてみたら・・・

「ケーブルがファイアー」とな。
ブレーカーの盤を開けてみると配線が焦げている・・・

ちなみにこれ↓は、UPSとバッテリー。

これで停電をカバーしている筆者なのだ。

2015年4月5日日曜日

今週のいろいろ

そういえば、今年になってから雨を見てないかも?知れない、ここチェンナイ。
日本では桜が咲き気分も新たになって「ああ、春だなあ~」と感じているだろう。
ここチェンナイでは週間天気予報に38℃の数字を見るようになり「ああ、夏だなあ~」と実感する。

一緒に働くインド人パートナーのS君が、COROLLA ALTIS を買った。AT車だ。
「ATはいいねぇ~」「静かでいいねえ~」「・・・いいねぇ~」
と大喜びだ。

COROLLA が納車されたその日の夜、取引先のお嬢さんの結婚式に行ってみた。
インドの結婚式は噂に聞いていたのだが、2日間に渡りあれやこれや儀式みたいなのがあるらしく、S君に解説してもらったがさっぱり分からない。
筆者とS君が招待されたのは、1日目の夜の「前夜祭」みたいなもののようだ。翌日が結婚式らしい。
まあ踊る踊る、新郎新婦も。

筆者とS君は途中で退席したのだが、これが続く続く・・・らしい。

S君のCOROLLAで家まで送ってもらったのだが、
「じゃあ、明日はCOROLLAでゴルフ行きましょう!」となったのだ。
翌日、車で1時間30分ほどの郊外のゴルフ場へ。
「COROLLAいいねぇ~」

週末、近所のATMで引き出していると、
「うん?」

画面の一番下に見慣れたWindowsのタスクバーが。
「えっ! し・し・シミュレータ?」

引き出した現金はどこから出てきたんだろう。

2015年3月29日日曜日

本日のつまみ

いやあ、暑いz!
いよいよ4月の声が聞こえてきたここチェンナイは、夏に向かってまっしぐらだ。
こんなに暑かったら5月6月はいったいどうなるんだ?

先週はゴルフコンペに参加して、チェンナイらしい暑いゴルフを楽しんだ。
いつもの競馬場の中にあるリンクス(河川敷)タイプのゴルフ場だ。
フェアウェイは硬く芝も薄いので、転がる転がる。Rolling, Rolling.
真っ直ぐ飛べば300ヤードくらいは超えるんじゃないか。
400ヤード超えのPar4でも、セカンドショットはPWだったりして。
そしてスコアも40+41=81点で大満足。

さて今日は洗濯してビール飲んで昼寝して、のんびりした日曜日だった。
つまみは、焼き鳥とマカロニサラダ。
串打ってみた。パスタは表示の1.5倍の時間を茹でる。


テレビを見ながらふと自分の足下を見てみると「おぉ。.」


今月もよく遊んだなあ~

2015年3月17日火曜日

今月のクッキング

やって来た!スイカの季節がやって来たここチェンナイ。
日中の屋外は暑い暑い暑い。しかし職場のデスクは寒い寒い寒い。

さて、カレーショップ開店を目指す筆者は、日々の料理研究に余念が無い。
まずは「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ・白菜」なのだ。
ビールが飲める飲める。

そして4品。

チキンナゲットのカツ丼風
 とんかつの代わりにチキンナゲットで作ってみた。
白菜の旨煮
 豚の角煮の缶詰で作ってみた。
のの字の海苔巻き
 ツナマヨ、玉子焼き、塩昆布キャベツを具にしてみたが・・・
キャベツと鶏のトマト煮込み
 トマト7個(11ルピー 約20円)をじっくり煮込んで。

カレーショップ開店のためのスパイス研究はさっぱりの筆者だが、なぜか試行錯誤のクッキング。
洗濯とゴルフしかすることない休日だから、それ以外はクッキングで気を紛らわせているのだ。

このままだとカレーショップは遠のき、居酒屋が見えてきたかも。

2015年3月8日日曜日

たまに行くならこんなリゾート

気のせいではない。確かに少しずつ暑さが増しているここチェンナイ。
先月末に緊急帰国し、トンボ帰りで戻ってきたここチェンナイは、もう既に夏模様なのだ。

さて、気分転換も兼ねて ポンディチェリー(Pondicherry)という街に行ってみた。
フランス統治時代の雰囲気を残すこの街は、チェンナイ在住の日本人がよく訪れるそうだ。
昨年はバイクツーリングで出かけた街だ。
今回はタクシーなのだが、行く道すがら、田んぼ、牧場、牛、羊、塩田、ジャックフルーツ、スイカ、などなど目に映る景色は日頃のストレスを癒やしてくれる。
田んぼで田植えをしている光景を見て驚いた。日本と同じように手植えなのだ。

今回はリゾート感たっぷりの Le Pondy というリゾートホテルにお邪魔した。
AYURVEDA でたっぷりオイルを擦り込まれ、昼にたっぷり飲んだビールも効いて、まさにリゾート気分。
ディナーもしっかりワインをいただいて、翌日はすっかり二日酔いモード。
とてもいいホテルだったが、料理と酒はイマイチだったかな。

チェンナイに戻ってきた筆者はゴルフに興じた。
まあ日差しが強烈ぅ。プレー後のビールが美味い旨い。これだから止められない。

遊んでばかりの筆者は「小学生かっ!」ってくらい真っ黒に日焼けした一週間であった。

2015年2月15日日曜日

今週の揚げ物

気のせいなのか? 少しずつ暑さが増しているようなここチェンナイ。
スイカの季節がやってきたようで、あちらこちらで大きなスイカ玉を見かけるようになってきた。

今週は職場の仲間と「飲み会」をいつものバーベキューレストランで開催した。
と言っても飲む人は少なく、筆者と若者2人くらいなのだが・・・
たぶん筆者は 5pint くらい飲んだのだろうか。
このレストランには数回来ているのだが、今回はスパイシー!
そしてこのスイーツがあの有名な「グラブジャムーン」だ(と思う)。

週末にゴルフの予定が無い筆者は、将来のカレーショップ開店に向けてメニューの研究を続けているのだ。
まずは「玉子焼き」だ。
まあ、上手に焼き上がったこと。

そして「NHKあさイチ」を見ていたら天婦羅のコツをやっていたので、
「そうだ、かき揚げを作ってみよう!」
と思い立って、玉ねぎと人参のかき揚げに挑戦してみたのだ。
おお!自分でも驚くほど上手にできた。
しかしなぜだろう、筆者が作るとたくさんできてしまう。
百姓の血がそうさせるのだろうか。


今回は本格的南インドカレーをご紹介することができなかったが、いつの日か・・・


2015年2月9日月曜日

今週の一品

日本からは雪模様のお天気情報が届けらえるが、毎日いい天気が続くここチェンナイは
『あったかいんだからぁ♪』 なのだ。

先週「ゴルフデビュー」したあのインド人が、
「土曜日に行きましょう」
と言うので、”しょうがなく” 競馬場にあるゴルフコースでまたまたプレイ。
今週は何もイベントがないので8時30分スタートで18ホール全てを回ることができた。
この日の朝は競馬の馬がたくさんいて、
「おお、競馬場なんだあ」と思う瞬間だった。

さて今週のスパイシーは、久々の canteen のカレーだ。
今回は辛かった。

ポテトサラダを作っている途中で、「これでコロッケできるんじゃねっ」と思いついた。
そこで、半分をコロッケにしてみた。
タネはポテトサラダに変身する手前なので、マヨネーズはまだMIXされていない。
スライスチーズがあったので「チーズ in コロッケ」にしてみた。
パン粉は ”当然” 無いから、食パンをハードにトーストして粉砕した。

薄い衣のコロッケの出来上がり。
なぜだろう、筆者が作ると大きくできてしまう。
百姓の血がそうさせるのだろうか。
可もなく不可もないコロッケであったが、美味しさを助けてくれたのは「おたふく」であった。
さて次回は本格的南インドカレーをご紹介したいと思う。


2015年2月1日日曜日

今週のスパイシー

正月を終えチェンナイに戻ってきて、あっと言う間にひと月が経った。
なぜだろう? 2月の声を聞くと、なんだか少し暑さが増したような気がしてくる。
「えっ!ベストシーズンもう終わり?」
いやまだまだ。朝晩は気持ちいいし、日中も30℃くらいだし。

「今はベストシーズンだから」
そう言い聞かせて自分自身をマインドコントロールをしてきた。
その結果、この1月には5回もゴルフに興じたのだ。
Pongal Holiday、同好会初打ち、懇親会ゴルフ、コンペ、ゴルフデビュー。
ハーフ38点だったり、コンペでは94点で25位の飛び賞だったり、スコアはマチマチなのだ。
最後の「ゴルフデビュー」と言うのは、ビジネスパートナーのインド人が、いよいよコースデビューなのだ。
競馬場にあるゴルフコース MADRAS GYMKHANA CLUB GUINDY GOLF ANNEXE がその舞台。

午後からトーナメント準備のため、11時30分で終了とのことで、18ホール全てを回れないのだが、まあいいだろう。
右に打っても左に打ってもOBは無いので、デビューにはいいと思う。
しかしラフに入るとボールをロストすることが多い。草むらだから。
それでもなんとかデビューを果たした本人は
「楽っしいー!」
とのこと。そりゃあ、よかった。
筆者はというとハーフ3オーバーの38点。今季2度目のハーフ38!

うん? 待てよ?
筆者は将来のカレーショップ開業に向けてスパイス王を目指すはず。
なのにゴルフ三昧とはどういうことだ!
「今はベストシーズンだから」「今はベストシーズンだから」「今はベストシーズンだから」

そう、ベストシーズンだから・・・

2015年1月12日月曜日

新シリーズの私

まさにベストシーズンのここチェンナイ。
まさにゴルフ日和の毎日。
朝晩は20℃くらいで涼しく、日中も30℃前後で快適なのだ。

さて、チェンナイ生活も SeasonⅣ に突入したので、新しいのテーマについて考えてみた。
前回の「ゴルファ編」でもそうだったが、
「まだ外国人モードでよそよそしい」
「インドに溶け込もうという前向きな姿勢が感じられない」
との声が聞こえてきそうだ。
そこで「インド人化計画」のスピードを上げて、もっと地元に根を下ろした生活を探求しようと思う。
そうだスパイスを極めて、将来カレーショップをやろう!
「目指せスパイス王」なのだ。

ということでまずは外国人気取りの堕落しきった今までの自分の生活を反省してみることにする。
先月の日本帰国でご馳走になった食事はこんな感じ。


今回は焼肉とラーメンが多いかな。
相棒のT君と一緒だと、炭水化物も普段の倍以上になるし。

12月は何を食べても美味しい季節だから仕方ないが、こんな生活ではインド人になることは難しい。
ダメだ! こんなに堕落した外国人気取りでは。 ダメだ!
なのでもし筆者が日本に帰国しても、どうかこのような豪華で美味しい食事にはお誘い不要である。
決してご馳走などしないでほしい。

もう一度言おう、決して。